授業参観を見てきて、自分の子供が授業を受ける様子を見て、微笑む親がなんと多いことか…。
自分の子供の学校での様子も大事ですが、授業参観で見るべき重要なポイントはクラス全体がどういう状況なのかです。
そのポイントをいくつかまとめました。
先生はどう?
先生の教え方が適切であるか?
先生の指導力がうまいか?
がありますが、この指導力というのは勉強の教え方とは異なり、生徒の導き方がうまいか?という点です。
例えば、クラス全体がおしゃべりして騒ついて、話を全く聞いていない子がいたり、他の事をしている子がいるのにも関わらず、先生が話し出してしまうパターンです。
その後聞いていない子の為に、何度も話すことになってしまうのは、先生のやり方が悪いので、生徒を先生に集中させて、話すのも1回でちゃんと終わらせているか?が焦点になります。
今の小学校の先生を見る限り、指導力の点については幼稚園の先生の方がズバ抜けていたと思っています。
授業中の見るべきポイント
先生が話しているのに、聞いていない子はいないか?
自分だけの世界でボーッとして聞いていない子はまだ良いんです。
問題はクラスに周りを巻き込む子がいて、先生が話しているのに、他の子を巻き込んで話すタイプがとても厄介で、そういうタイプが自分の子供の近くにいると、先生の話を聞いてこなかったりします。
要は、自分の子供の近くに要注意人物が近くにいて、学校生活に支障が出ているんです。
しっかりしている子はそういう子を無視して先生の話を聞いているのですが、流されやすいタイプはその問題児と一緒に先生に怒られるんです…。
授業で自分の席の近くに要注意人物がいないか確認しましょう。
座席はクラスを物語る
しっかりタイプはボーッとしている子の隣り
クラス全体を眺めていると、ボーッとしていて頼りない子がいたりします。
そういう子の隣りにしっかりタイプを置くことで、その子の補助を自然とカバーしてくれているんですよね。
例えば世話好きタイプが隣りにいると、先生に言われなくても準備が遅れている子をせっせと手伝ってくれるんです。
このタイプは先生に重宝されていて、比較的軽度の注意人物の隣りに置かれる事があります。
1番前の先生の前の席に座っている子はかなりの要注意人物
やはりというべきか、先生の1番前にいる子はクラスで1番要注意人物指定されている子です。
この要注意人物の隣りの子はクラスでもかなりしっかりしている子が付いているのですが、それでもヤバいタイプ。
- 今、何をしているか分かっていない。
- 問題1問も解けていない。
- 勝手に人の物を何も言わずに借りて、先生に注意されるまで返さない。
- みんなより行動が3テンポくらい遅い。
- 親を探しにウロウロしだす(親は来ていないっぽい)
常に先生が見張ってないとヤバい子です。
公開授業で親も見ているのに、先生が苛立っているのが分かるくらいのヤバかったです。
授業中もそうでない時も、その子のせいでみんなが待たされる状態でした。
仲良すぎて席を近くにするとうるさくなる子同士は席を引き離す
工作活動の次の時間は、作った凧を校庭であげる時間でしたが、ここでも見るポイントは、セットにすると先生の話を全く聞かずに夢中になるタイプ。
二人の世界に入ると全く先生の話を聞かなくなるので、席は端と端で引き離します。
現に凧揚げの時間に、先生が注意した危ない行為をして、我が子の首にタコ糸が引っかかって、摩擦熱で火傷してしまいました。
何度も危ない行為を注意していたのにも関わらず、全く先生の話を聞いていなかったので、逆走したり、前を確認せず走ったり…
セットにすると周りに迷惑をかけるのがこのタイプ。
隠れ要注意人物もいる
普段あまり先生に重要視されていませんが、隠れ要注意人物もいます。
これは音楽発表会で見たことですが、自分のテリトリーを侵害されると途端に落ち着きがなくなり、侵害認定をした子を攻撃するタイプですね…。
みんな見ている前で、前に座っている子を蹴って嫌がらせしていました。
前の子は座っているだけなのですが、後ろに立っている子の足が自由にならないせいで、前の子を蹴っていたんです。前の子も時々やり返してましたね…。
縦も横もギュウギュウに並んでいるからしょうがないのですが…。
これは蹴られている親が気付いて動画を撮っていれば証拠になって学校に言うレベルです。
蹴っている親もこれに気付けないと相当ヤバい気がします…
練習段階でも起きていたと思われるので、先生が早く気付いて対策すればよかったのだと思いますが、残念ながら見過ごされたようです💧
授業で問題を解かせている時間を観察する
授業中に先生が問題を解かせる時間があると思います。
授業でやった内容の計算問題を解かせる時間がありましたが、
- 直ぐに終わって時間を持て余す子が1/3
- 時間はかかっているけれど集中している子が1/3
- 終わってないのに遊び出す子やボーッとしている子が1/3
- 全く何をするべきなのか分かっていない子が1人
という状況でした。
大体プリント1枚の計算で、そのプリントにかけた時間は10分くらい。
直ぐ終わる子は5分もしない内に暇になり、時間がかかっても集中して取り組んでいる子は大体7,8分。
遊び出す子は注意されて時間ギリギリかオーバー。
何をするべきか分かっていない子は1問も解けていない状態。
出来る子の時間が勿体無い状態になっているので、この時間を宿題をやらせるなりして欲しいとアンケートに書きました。
クラス全体で見ると、出来る子と出来ない子の差が激しい
出来る子と出来ない子の差が激しいんですよね
授業参観で、自分の子供がどの位置にいるのか、親は把握すべきだと思います。
学校で先生が1人1人を指導するには限界があるので、全て学校任せにするのではなく、家庭でもある程度勉強を見たり指導しなくては、クラスからどんどん遅れていきます。
出来る子は家庭学習をきちんとしていますから、そうでなくても差が開いているのに、親が何もしないと更に手遅れになるケースがあるので、子供の現状を見る上で授業参観を見るというのは大変重要な機会です。
昔、塾講師をしていた時に、親は大手企業に勤めているのに、高校を受験する子は算数の分数もできない、小学校高学年の漢字も書けないという子がいて、塾長がどうしてこんなギリギリに気付いたのか、もっと早く対策していればどうにかなったのに…と嘆いていました。
教育格差が問題になっていますが、必ずしもそうではなく、親が学校任せで子供の状況に気付かず手遅れになるケースもあります。
まとめ
クラスは大体30ちょっとで、比較的人数は少ない方ですが、能力の差があるクラスで先生1人で面倒見るのは、限界があると感じました。
クラスに最要注意人物が1人いるだけで、先生の時間はその子に大幅に時間を取られるケースが多いので、他の子が見落とされがちになっている場合もあります。
こればっかりは学校や先生がどうにか出来る問題ではないので、親が然るべき機関で相談するべきなんでしょうけれど、親が授業参観に来ていないのを見ると、残念ながら無関心なのかな…とも思ってしまいます。
授業参観は自分の子供のクラスがどういう状況であるのかを把握する良い機会です。
自分の子供だけを見るのではなく、全体を見渡して、クラスの問題をある程度把握しておく必要があると思いました。